Blog 工事日記(野丁場)【階段モルタル塗り】

連日寝苦しい夜が続いておりますが、お障りなくお過ごしでしょうか?
最近二トリで「Nクール寝具」を購入しましたが、なかなか心地良いですよ。
敷きパッド&肌ふとんのコンビネーションは最強です!!
子供達もスヤスヤ眠ってくれます。
小さいお子さんのいるお母さん達には是非おすすめです!!

そんな熱帯夜が続く中、弊社では階段のモルタル塗り工事を行いました。
モルタル塗りはバランスのとれた性能を備え、多様な塗り仕上げが可能な工法です。セメントを主材料にしており、建築材料として十分に満足しうる強度や耐水性、防火性を備えます。しかも材料の普及度や経済性も高いことが特徴です。そのため1900年代後半では最も普及した工法の一つとなっていました。

通常、野丁場の左官工事では各種塗装材や貼り材の下地として施工される場合が多いのですが、実は混和材料や骨材を調整することによって、仕上げ塗り材としても多様な性質と表情を見せることが可能です。
しかし乾燥による収縮が大きく、ひび割れが発生することがあるので、作業については乾燥時間に留意しながら作業を進める必要があります。特に鏝押さえの場合、時間をおいて乾いてから押さえると付着力が損なわれ「浮き」の原因となる為、手早く仕上げる技術も必要になります。

その中でも階段のモルタル塗りは、墨に合わせ寸法通りに施工する技術が必要な工事となります。墨通り塗れなければ、昇降の際につまずき転倒してしまう可能性があるからです。今回は、階段手摺壁の内側に排水溝があり、段の先端は滑り止めのノンスリップタイルを貼る仕上げとなりました。地上7階建ての建物が2棟だったので、連日階段の施工が続きました。
猛暑の中、しゃがみ仕事が続き腰も痛かったと思います。施工して頂いた職人さん、本当にありがとうございました。

最近では鉄骨造の建物が多く、階段のモルタル塗りを行う現場が少なくなってきました。僕が左官を始めた頃は「階段出来るようになったら一人前だな」って親方に言われたのを今でも憶えています。
弊社も、若い職人が少しずつ増えてきました。先輩の職人さん達の技術をしっかりと伝承、継承し今後もお客様に満足して頂ける様な仕事を続けて行きたいと思います。


階段下地状況


<段鼻 ノンスリップタイル貼り>
<蹴込、踏面 モルタル塗り鏝押え仕上げ>