Blog 工事日記(野丁場)【研ぎ出し】

年始を迎えた1月始め。
まだ寒さも厳しく、手足の感覚も鈍くなる頃でした。
手足洗い場の研ぎ出しの工事を、いつも弊社が左官指導頂いている左官職人さんたちにご指導頂きながら施工させて頂きました。

全て役物。

塗付けの精度が物を言う研ぎ出し。
材料の骨材が大きいため塗付けにも高度な技術が必要です。
職人さんたちの、ミリ単位まで意識する様は、圧巻の一言。

アマだけを寄せては研いだ時に石が表面に出ないため、
伏せ込みも、表面が綺麗になるだけでなく
仕上がりをイメージして作業しておりました。

スピードと精度、さらには作業エリアが常に綺麗。
職人の技が光る見事な手さばきに、
「作業風景が絵になる」とはまさにこの事だと思いました。

が、しかし、作業中は笑いで場を和ます二人。
改めて尊敬した次第です。

本当に凄かった・・・。

緊張感のある仕上がりを見て下さい。


釘などは一切使わず、材料の表面にある水分で
定木をくっつけてゆきます。
「角ばかり」という塗付け技術です。


作業エリアは材料などが落ちていなくキレイです。
「常にキレイな作業床はキレイな物づくりの基本」
と教えてくれました。


研ぎ出しはホコリがたくさん出るため、
周囲への飛散防止にテントを作る配慮をしました。

— 完成品 —


骨材が均等に出ていて美しい。

左官仕上げの素晴らしさを改めて感じた作品となりました。