Blog 工事日記 (町場)【洗い出し】

温かい鍋料理が恋しい季節となりました。
本年もわずか残り二ヶ月。
年末、笑顔で美味しい鍋とお酒が飲めるように、健康と安全に気をつけて頑張って行きましょう。

先日、住宅玄関の洗い出し工事をさせて頂きました。
お客様より外部の玄関ポーチは鼻先にボーダーをこさえて欲しいとの要望だったので、青野さんの提案で、石の大きさを変えた洗い出しにしました。
平場には2分石を、ボーダー部分には1分石を使用し変化をつけました。
ボーダーがあることで、全体がぐっと引き締まった雰囲気に仕上がりました。
さらに今回は黒味が強い松煙墨を混ぜ、高級感も演出しました。

内部の玄関はお客様のこだわった壁に合うようなポップな雰囲気をイメージしました。石の種類によって和風になったり洋風になったりと、左官の面白さを今回も感じる事が出来ました。また「色」の提案がこんなにも建物の印象に大きく影響を与えるものなんだと感じることができました。
日々、精進あるのみです。

この度も、このようなお仕事をさせて頂き本当に感謝です。
ありがとうございました。

心を込めた洗い出しを少し紹介させて下さい。

—作業風景—


前日に天端と踏面を仕上げ、本日の天端と立上りを
定規返しで仕上げてゆく為の段取りです。


まず天端から決めてゆき、
次に定規を返して立上りを仕上げてゆきます。


目地分かれ、外側を「那智石1分」、内側を「那智石2分」にして、
ボーダーを造りました。


目地を独自の配合で仕上げました。


石の出具合を刷毛で均等に洗ってゆきます。

—完成—


手直しの利かない仕事なので、
緊張した分良い作品に仕上がりました!

—玄関内部—


「みはま2分」で施工させて頂きました。


スポンジを使用し、
石の出方を均等になるように慎重に洗ってゆきます。