久しぶりの更新となります。
新年を迎え、昨年末までの怒濤の忙しさも少しだけ落ち着いてまいりました。
沢山の同業者様、職人さん達に助けて頂き、なんとか今を迎えられた事、心より感謝しております。この場を借りてお礼申し上げます。
昨年末になりますが、牧之原市の図書交流館で「現代しっくい」の工事をさせて頂きました。
「現代しっくい」は現在、日本左官業組合連合会をはじめとした左官業界が「塗り壁」の普及に一番力を入れている試みです。
先日、講習会で現代しっくいの勉強をさせて頂いてから、意図したかのようなタイミングでチャンスを頂けた事にもビックリ!でしたが、今回は公共工事という事にさらにビックリ!した次第です。
左官職人の魂のこもった「現代しっくい」の仕上がりを少し紹介させてください。
現代しっくい講習会で教えて頂いたことを、今回の施工で丁寧に実践していきました。
・下地の確認と事前打ち合せ(ビスピッチやビス素材、ボードの張り方等)
・下地に応じた下地処理、下塗り材の確認(塗厚や目地処理のメッシュの幅等)
・仕上がりパターンの検討と確認(サンプルの作成等)
講習会では、仕上げ面にクラックが入ったりする事を防ぐため、下地が大切だと言う事を強調していたので、下地確認には何回も現場へ脚を運び、現場管理者様と打ち合せをさせて頂きました。
お陰様でクラックは一つも無く綺麗に仕上がっており、下地の大切さを身をもって感じることが出来ました。仕上げは設計士様のアイディアで、静岡の名産品「お茶の葉」を入れようと言う事になりました。漆喰に茶葉を入れるという新しい発想に大変驚いた次第です。
茶葉も、煮出すもの煮出さないもの、煮出す時間によって、しっくいと混ぜた時様々な表情を表すという事もわかりました。表面の漆喰から見え隠れする茶葉がとても良いアクセントになり、優しくも大胆な仕上がりとなっております。
沢山の可能性を秘めた「現代しっくい」を、今後もお客様のニーズに応えながら施工していけるよう精進してまいりたいと思います。
牧之原市 図書交流館、凄くオシャレで本を読むのが楽しくなるような空間です!是非一度、足を運んでみてください!絵本などもあるようですので、お子様と一緒に訪れてみてもいいですね!
現代しっくいの事が分かりやすく解説されているホームページが
日左連より開設されています。