埼玉県の遠山記念館に、日帰りで研修旅行に行ってきました。
日興証券の創設者、遠山元一さんによって、昭和8(1933)年から2年7ヶ月を費やして築かれた大邸宅で、
1968年より美術館として公開されている立派な建物です。
民家風の東棟、書院造りの中棟、数奇屋造りの西棟により構成されており、
記念館の学芸員の方に建物や遠山元一さんについて詳しく説明して頂きました。
驚くようなお話の連続で、凄く有意義な時間を過ごす事が出来ました。
ありがとうございました。
亀甲石に見えますが、一枚一枚手作りの人造石。この精度が凄いです
墨差し天王寺という濃淡のある土壁。
濃くなってる所は錆が浮き出たもので計算されて作られたものです
建物は見るところ全てが素晴らしい左官仕上げで施されてました。
当時、今より不便で道具も揃ってない時代に、このような仕事を残した左官職人さん達に圧倒された次第です。
何時間でも見学していたいと思うような、凄い空間でした。
また、初めて見る左官仕上げや、分からない左官の事も沢山あり、大変勉強になりました。
トイレの「紅差し大津磨」鏝波が一切なく、職人の技術力の高さが伺えます
醤油に付け込んだ鉄粉を材料に混ぜ、
それが酸化する事で後々表面が弾けるように計算して作られた「蛍壁」
当時の発想力の素晴らしさに驚かされます
みんなも刺激を受けた様で、一日中、興奮して左官の話しをしておりました。
来年も、みんなで研修旅行を出来るよう初心を忘れず精進して行きたいと思います。