Blog 工事日記 (町場)【聚楽塗り】

気持ちのいい五月晴れが続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

いつも一緒に工事をさせて頂いている、左官工事業者(有)うめしんさん。
先日、弊社にも声を掛けて頂き、和室の塗り替えを行ってきました。
仕上は「聚楽壁」です。

最近では和室もビニールクロスで張った壁が多く、塗り壁で仕上げた和室はあまり見なくなってきました。左官屋としては少し・・・いや、だいぶ悲しいです。
塗り壁はビニールクロスでは難しい「趣」や上品さが出せます。
今回は古い聚楽壁を新しく塗り直すというご要望でしたので、また優しく温もりのある空間を作るように、心を込めて塗ってきました!!

まずは古い壁を落とす所からです。
専用の剥離材を使えば、短時間で古い壁を落とす事が出来ます。


気持ちイイくらいどんどん剥がせる剥離剤!
「やばい!!癖になる…」と梅原慎介社長。

下地処理をしっかり行い、いざ塗っていきます!
今回は四国化成の「ジュラックス・C」という材料を塗りました。
繊細な色調と、きめ細やかな土の風合いが特徴の材料です。

以前よりも明るいうぐいす色で綺麗に仕上がりました。
天然の土と木粉の匂いが心地良かったですよ!
先日紹介した、静岡県左官業組合より発行されたパンフレットに記載されてる様に、左官の塗り壁には良いことが沢山あります。今後も塗り壁が多く用いられるようになって行くと嬉しいです!

うめしんさんには、仕事に対する真摯な姿勢や丁寧な作業から多くの事を勉強させて頂いています。先日も左官の講習会に誘って頂きましたし、左官に対し熱い熱い気持ちを持っていて、左官について話し出すといつも時間を忘れるくらい話してしまうのです。困った時も相談にのってくれる親分的な存在の方々です。
社長とは、一級左官技能士の実技検定の時、架台が隣同士になり、それからの関係もあり何かご縁を感じています。


<聚楽壁>
鏝波が残らない様、丁寧に作業する梅原善正取締役